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トラブル肌のときほどシンプル・ケアを
「化粧品依存症」の人に、よく言う言葉があります。
「きれいな肌を手に入れたければ、やらない勇気をもつ」 どういうことだか、おわかりになりますか。
確かに、メイクを落としたあと、さらに石鹸で顔を洗う「ダブル洗顔」がまかり通っているのが日本のコスメ界の現状ですから、無理はないかもしれません。
でも私の持論は、「過剰なケアが肌を汚くしている」ということ。
肌も生き物ですから、きちんと自浄作用というものをもっているのです。
過保護にするとかえってその機能を退化させてしまうわけです。
もっとも、外出するときには紫外線ケアをする、スポーツをして汗をかいた日には化粧水で肌を鎮静させるなどという基本的なケアは必要ですが、オイリー肌だからといって、2度も3度も洗顔したり、逆に肌が乾燥しているといって高価なクリームをむやみにつけるのは感心しません。
肌が悲鳴を上げているときこそ、お医者さまが問診をするように自分の肌と正面から向き合って、肌に必要なもの、不用なものを見極めます。
トラブル肌の人に限って、あれこれ肌につけたがりますが、そんなときこそ手を抜くこと。
「押してもダメなら、引いてみな」の発想です。
そして、私がすすめる究極のスキンケアが「肌断食」。
これはある雑誌で特集を組んでいたのを見たのですが、つまり「何もしない」というケアです。
これは常に肌をほったらかしにするというのではなく、週に一度のペースで洗顔だけしかしない日を作る。
そうすると、肌が本来の力を取り戻して元気になるというわけです。
なぜ、私が肌断食をすすめるかというと、私がこれまでに多くの女性の肌を見てきて、お手入れを「やらない」人よりも「やり過ぎる」人のほうが、圧倒的に肌が汚いからです。
つまり、現代の女性の多くが陥っている「化粧品依存症」から脱出するには、最適な方法なのです。
ここまで読んでいただけばわかると思いますが、スキンケアの基本は意外とシンプルなもの。
覚え切れないほどの行程をすべて網羅する必要なんてないのです。
私はサロンでカウンセリングも行っていますから、「今、使っていらっしゃる化粧品を全部持ってきて下さい」と言って、見て差し上げることがあるのです。
でも、たいていの方は必要のないものを山ほどもっていらして、本当に必要なものは、その半分程度でしかないのです。
みなさんも一度、ご自分の化粧ポーチを見直して、「化粧品のリストラ」をしてみてください。
いろいろな種類の化粧品を数多くもつことよりも、本当に必要なものに十分な予算をかけるほうがよっぽど有意義なことに気づくはずです。
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